現在サッカーワールドカップのせいで全く映画を見る気がない状態が続きながらも、ちゃんとおウチで一人さみし・・・楽しく映画を満喫しているボクちゃんことモンキーでございます。
前回に引き続き、自宅で見た映画の簡単な感想ということサクッと書いていきたいと思います。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
- 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
- 発売日: 2008/08/20
- メディア: Blu-ray
- 購入: 2人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
20世紀はじめのアメリカ西部を舞台に、石油を掘り当てアメリカンドリームを手にした男の欲望と裏切りの人間模様を骨太に描いた作品。
ポール・トーマス・アンダーソン監督(以下PTA)の最新作「ファントム・スレッド」を観賞するにあたって、あれ?オレ、ダニエル・デイ=ルイス作品1本も見たことねえや!と気づき急遽鑑賞した映画。
PTA作品はほとんど見ていたのですが、一番評価の高いといわれるこの映画を何故かすっぽかしており、こんなんで映画好きとか名乗るな!とかいわれそうですが、そんな風に思わないでよベイベ。
さてさて内容に関してですが、冒頭から不協和音がずーっと続いて気味悪いんだけど、セリフ無しでひたすらダニエルと赤ちゃんの映像を流すあたりがまず素晴らしい。
そこから溢れる石油、そして中盤燃え盛る炎と画力も圧倒される。
長尺ながらダニエルの強欲で孤独を愛する性格、どこか人間を求めてしまっている隙が非常に魅力的。故に血の繋がっていない息子に対しても。
それと相反してポール・ダノのペテン師クソ野郎っぷりも笑わせていただくとともに、この人はホントいつもこんな役だけど嵌ってるなぁと。
結局の所、いくら成り上がろうとも彼の心を埋めてくれるものは無かったということなのでしょうか。
ちなみにクライマックスのボーリングって、石油発掘作業のボーリングとかけてるって意味で合ってる?
面白かったです。
スラップ・ショット
コーチ兼選手の主人公がリーグ最下位のホッケーチームを立ち直すために出た打開策は、ラフプレーだった!?
男たちが生き残るために正々堂々とホッケーで戦わず乱闘試合を繰り返すおバカっぷりが見事な作品。
正直何の前情報も無くBSプレミアムの番組を予約していて、時間があった時に観賞しようと思っていたわけで、しかも内容もいい歳のおっさんがチームを優勝に導くようなめっチャドストレートなスポ根モノかと。
で、フタを開けたら、あらなんてステキなおバカコメディだこと!
新しく加入したやべぇ3兄弟が入ってから、とにかく野次るなじる殴る蹴るのやりたい放題。しかもそれがみたくて来るお客さんが増え、気がつけば一大ブームに。
それもこれもチームの存続が危ぶまれ、どうにか彼らのためにと考えぬいた策。
そうすりゃ俺の女房も戻ってくるし、俺はまだ現役でいられるし、と思惑もたっぷり。
監督誰よ?と思ったら僕の大好きな「明日に向かって撃て!」、「スティング」のジョージ・ロイヒルじゃありませんか。
道理で主役がポール・ニューマンなわけだわ。
予想を裏切られた意外さも加わって、ちょっとこれソフト欲しい案件へと名乗り出た快作でした。
デスレース2000年
デス・レース2000年 HDニューマスター/轢殺エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2017/08/02
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
独裁的な国になった2000年のアメリカで、殺人してポイントを稼ぎながら大陸横断レースを繰り広げていく、B級要素ありありのカルトムービーの決定版。
僕にはまだなじみの無いロジャーコーマン製作作品とあって、バイオレンスな描写はもちろんのこと、おっぱいがいっぱい、爆破がいっぱい、アメリカへの皮肉もいっぱい。(競争と殺戮はアメリカの文化だぞ!は名言)。
そしていかにも中学生が考えそうなゴリゴリのダサさで走りまくる殺人カーもある意味最高。フランケンシュタイン(この設定も面白いのよw)が乗る車がねぇ、意外と好みなんですけどw
で、ちゃんとレジスタンスなんかもいて、そのリーダーの孫娘がちゃっかり優勝候補のドライバーの助手として紛れ込んでる設定というのもいい。
80分という時間の短さもいいんだけれど、とにかくテンポがよくてスピードがあってチープさが最高。
CGに慣れてしまった人に斬新と見えるか、それとも物足りないと見えてしまうか、知り合いに見せたい1作。
ちなみに売れる前のスタローンが出演してます。なんというか男の欲望の塊みたいなやつでしたねw
女は殴る、犯そうとする、逆らったスタッフはひき殺す、素直にだまされてブチ切れる。とにかくオレが一番。でもでもロッキーとは違い、ボコボコに殴られるw
マジック・マイク
主役を務めたチャニング・テイタムの実体験を基に作られた青春サクセスストーリー。
男性ストリッパーとして生計を立てる傍ら家具デザイナーの夢を追いかける主人公の活躍と葛藤、そして友情と恋愛を織り交ぜた内容とともに、華麗でセクシーなストリップショーも見逃せない、チャニングファンなら必ず見ておきたい1本。
正直話としてはソダーバーグっぽく淡々と描かれていて、何か感動をもたらすような描写はこれといってないんだけど、なんと言ってもノースタントであろうチャニングや他のメンバーのダンスのキレッっぷり、バッキバキなバディは同じ男でも憧れるセクシーさ。
それと相反して金が欲しい!マイアミに店欲しい!という欲望をぷんぷん匂わすマシューマコノヒーのギラギラ加減が妖しくも魅力的。チャニングとは全くもって違う雰囲気なのが印象的。
ある意味風俗な世界だからかどんどん深みに嵌っていく新人ストリッパーのアダム君の落ちっぷりは見事で、きっと彼はあのまま金と快楽とクスリにおぼれていくのかと思うと、チャニングのようにちゃんと夢を持っていることがどれだけ糧になるかというのが伝わる映画だったかなと。
女のためってのもあるけどねw
シェーン
ワイオミング州の開拓地帯に住む一家と彼らの前に現れた旅人との交流を軸に、開拓移民と牧畜業者による土地を巡る騒動によって、追い込まれていきながらも正義を全うする主人公シェーンの活躍を描いた西部劇。
「シェーンカムバーック!」をボキャブラ天国で知って以降、それさえ知ってりゃいいと思っていましたが、西部劇をちょこちょこ見ようと決心した今避けて通れないであろう映画ということで観賞。
てっきりならず者のシェーンが銃でバンバン人を殺していく話かと思いきや、めっちゃまったりな展開にちょっと驚き。
とりあえず家族や息子のジョーイ君との交流、牧畜業者たちとのふれあい、そして結束などを描いてばかり。
それでも楽しめてしまうのは、きちんとした人物描写や中盤始まる大乱闘のようなアクション、そして表には出さずともほのかに思いを寄せるシェーンとマリアンの恋模様などなど、ちゃんとドラマになってるんだよなぁ。
インディアンを追い出して開拓した土地に、のこのこと牧畜やりだす奴らに腹を立てて嫌がらせをする、一体どっちの土地か問題によって巻き起こる部分と、銃で殺しちゃいけないという法律によってなかなか銃撃戦が出てこないなどなど、色々時代背景がつかめない点は町山さんの解説などで補足しました。
シェーンもまたガンマンとして取り残された一人であり、最後戻ってこないというのは西部劇を終わりを告げるかのようなことなのでしょう。てかあれ撃たれてるよね?
銀魂
銀魂 ブルーレイ プレミアム・エディション(初回仕様/2枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2017/11/22
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (2件) を見る
大人気ギャグマンガの実写化。パラレルワールドと化したエドで便利屋を営む主人公とその仲間たちを中心に、仲間の失踪の行方を追うと同時に陰謀を企てる主人公の元同志との対決を、ギャグてんこ盛りでコーティングし、アクションで魅せた娯楽映画。
正直全く見る気もしなかったこの映画。もちろん劇場でスルーしたんですがまさかの続編。これ面白かったら続編は劇場で見ようと思い、WOWOWで録画しておいたやつを観賞したわけですが。
確かにみんなが面白いというのはわかる。特に冒頭のカウントダウンTVのパロディからの、橋本環奈の自虐写真、そして小栗が歌う明らかに反町隆史のPOISON意識の歌も最高!、ではある。
しかしここは僕とは全く相性のあわない福田雄一。
ネタとしては面白いけど、話としては凡長過ぎる。
ネタで時間を使うのだから、話はテンポよく進んで欲しいのだ。視点をいくつも作るとダレるんですよ。だから銀時と新八と神楽を別々に行動しちゃあ疲れます。せめて2つね。
毎回思うけどこの人テンポってモノを知らんね。ダラダラやることに意義があると思っている。
それが持ち味なんでしょうし、そこに魅力を感じる人もいる。
しかもそこに福田組といわれるキャストがほんとに楽しそうに演じているんだからいいんでしょうね。
とはいえ、やはり僕の考えは変わらない。笑えるけど面白くはない。ここどまりでした。
あ、でもね思ってた以上にアクションはちゃんとなってましたね。つっても、だいぶ期待値低い所からの褒めです。
とまぁ、新旧に渡って観賞したわけですが、僕の中でデスレースとスラップショットは見てよかったと思えた作品でした。シェーンはいいんだけど何度か見ないとなぁという部分はある。背景がよくわかんないんだもん。
というわけで以上!あざっした!!