モンキー的映画のススメBEYOND

映画愛を詰め込んでみました。

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自宅で観た映画の感想③

久々の旧作映画感想まとめ。

6月から7月中旬までは完全にワールドカップに気持ちが移っていたため、映画と距離を置いていましたが、7月はあまり新作映画が無く、自宅でゆっくり映画鑑賞できたことが嬉しかったです。

 

劇場で観るのもいいけど、家でふんぞり返って冷房ギンギンにしてお菓子バリバリ食いながら観る映画も最高だよね。

 

ハイ、早速どうぞ。

 

 

 

 

 

魔法にかけられて

 

魔法にかけられて [Blu-ray]

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 アニメーションの中のプリンセスが魔女によって現代社会に飛び出てしまうロマンチックコメディ。

 

歌を歌えば小鳥や動物達が寄って来て、一緒に歌を歌ってくれる。

ディズニーアニメでよく観る光景のひとつですが、これを現代の世界でやってみるとオーマイガー!!な展開になってしまう。

こんな感じで、アニメーションで優雅にのんきにただただステキな王子様を待っているプリンセスが実際に本当の世界に出てきたら、という設定をディズニー自らがい逆にして笑いに変えているというのが潔くすばらしいところ。

 

たまたまWOWOWつけてダラダラしてたら結局すべて見てしまった訳ですが、それなりに楽しかったです。

ただなんでしょう、ジェームズマースデンの王子様はいいんだが、それに対抗する現実の相手役がパトリックデンプシーってのが地味すぎる・・・。

そのパトリックの彼女役がどこかで観たことあるなぁと思ったら、「アナ雪」の主題か歌ってるイディナメンゼルだったのは驚き。この人もともと俳優だったのか。

 

 

 

 

ロストワールド/ジュラシックパークⅡ

 

 

 

 

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク [Blu-ray]

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 大人気恐竜映画の第2作目。

 

ジュラワ2のために全作観ようと思い、ロストワールドから観賞。

なんとなく読める展開や、またしても人間はこんな愚考に走るのか、っておい!街にまで来ちゃうの?と既視感7:意外性3くらいの割合で楽しめたことは楽しめたけど、やはり1ってのは偉大だなと感じた作品でもある。

途中で恐竜がトレーラーハウスをがぶりんちょしてしまうシーンはコワかったですねぇ。だからクライマックスの街を闊歩する恐竜の姿が全然怖くない。もはや滑稽、ミスマッチ。

ハンター隊の隊長を演じたピート・ポストルウェイトが、あんな野生的で物怖じしない、ちゃんと統率できるリーダーを演じていたことが不思議。

彼に強い男って引き出しがあったのか。

 

 

 

ジュラシック・パークⅢ

 

ジュラシック・パークIII [Blu-ray]

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 恐竜映画の金字塔第3作目。

今作はイアンではなく、1作目の主人公であるアランが再び島へいく羽目に。

パラセーリング中に島へ不時着してしまい行方がわからなくなった男の子を捜すため、禁止区域にもかかわらず捜索に乗り出す元夫婦と巻き込まれたアランが再び恐竜に怯えながらの冒険に乗り出す。

 

今作からスピルバーグが離れたことで、やや質がトーンダウンしてしまってる部分は否めない。

しかし無駄なものを排除したかのようなシンプルな物語に加え、壊れかけた家を再生していく絆、プテラノドンめっちゃコワいプテラノドンめっちゃコワい!!と思ってしまう描写は最高。

1の次に好きかもしれない。

 

やっぱりウィリアム・H・メイシーはこういう弱々しいお父さんって似合うんだよなぁ。だからこのお父さんが命張って守る件とかいいのよ。彼だからぐっと来る。弱そうな人が強くなろうとするところってアガるよね。

 

 

 

ジュラシックワールド

 

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 かなりの期間を開けようやく公開された第4弾にして、ワールド1作目。

ついにできた、いやできてしまったジュラシックワールド園内で起きるハイブリッド恐竜の暴走。

再び人間は利益や己の欲望のために失敗をかさなえていくという教訓を下敷きに、恐竜と共闘すると言う新しい試みによって、エンタメ要素に磨きをかけた快作でした。

なんてたってオーウェンがカッコイイし、クレアがムチムチだし。そんなところばっか観てるオレ恐竜に興味なしww

いやラプトルは可愛いよ、うん。でも可愛いのはオーウェンの前だけであと普通にコワいからw

元々恐竜に興味がないので、そこに気持ちが向かなかったです。まぁクライマックスのバトルはアガりましたけどね。

で、一番きゃあああああ!!ってなったのは、オーウェンがクレアに言ったセリフね。

 

 

 

ソイレント・グリーン

 

ソイレント・グリーン 特別版 [DVD]

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 人口爆発に加え資源の減少によって、衣食住などの貧富の差が拡大した近未来の世界。

 

 

主人公の刑事が担当する殺人事件を中心に一時のラブロマンスや犯人との追走、ブックと呼ばれる相棒との最後の別れを描き、最後には貧困層に配給されていた合成食品の真実と事件の真相が重なり、衝撃の結末へと運ばれていく。

 

ほんとね、こんなに毎日暑い日が続いたら食物育たなくて、マジで枯渇してしまうんじゃないかと思っちゃうわけです。そんな時僕らに起こる未来を予測したかのような映画が既に40年くらい前からあったということで。

 

実際この映画の中もずっと蒸し暑い状態が続き風呂にも入れない、電気は自転車漕いでの自家発電。メシもソイレントイエローやらグリーンやらの色のついたカロリーメイみたいな食べ物のみ。

部屋から出ればみんな階段から廊下で寝そべってる状態。いやぁ気味悪いです。

 

設定も面白いです。ブックという歩く図書館みたいな老人が主人公と同居していて、事件に関連するものを彼が調べるんですね。ネットなんてものは存在しないから情報は全部文献のみ。

そして富裕層が住むマンションには必ず女性がついてくるんですが、これを家具と呼んでいる。

この家具と主人公が悲恋をしていくってのがひとつの軸にもなってます。

 

あとはまぁずっと緑がかった画質に加え蒸し暑さが画面いっぱいに広がっていてまぁ不快。

この映画はいわゆる「猿の惑星」的な、最後のオチをネタバレされたら何も楽しめなくなっちゃうパターンなので、何も聞かずに調べずに観て欲しい作品。

どっちもチャールストンへストンてのも偶然ね。

 

 

 

悪魔のいけにえ

 

悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(価格改定) [Blu-ray]

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 若い男女4人一大の車でかつて父が住んでいた家まで向かう。その道中ヒッチハイクで乗せた若者は自分の体をナイフで痛めつたけり奇怪な行動に出る。

そんな彼に加え、薄気味悪いかつての父の家。

それはこれから始まる戦慄の恐怖の序章に過ぎなかった。

 

ホラー苦手なモンキーが何とか頑張ってチョイスしたホラー映画。

ドンだけ怖いのか観てみたら、途中まではコワいのではなく、車椅子の弟が喚いてばかりでウザく、そっちのほうでしらけてしまう。

しかししかし突飛もなく出てきたレザーフェイスや、実は彼らの前に現れた人物が兄弟でしかもまるで動きもしないのに生きているって言うじいちゃんが本気でコワい!!!

犬神家のスケキヨみたいなフォルムしてるけどお面じゃなくてシワと老化による角質の固形化ってやつでそりゃもう不気味。

 

続編があるんですか?観ませんよ。

 

 

レイヤーケーキ

 

 

レイヤー・ケーキ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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 キック・アス以前のマシューボーン作品を観ておらず、面子がよかったこともプラスで今回初観賞。

藍を洗おうとしていた麻薬ディーラーがどんどん深みに嵌って行ってしまう姿をユーモアにハードボイルドに描く。

 

はっきり言ってそこまでの面白さは感じなかった。

この時のマシューはこんなものだったのか、とちょっとがっかりしてしまうくらいで。

割かしカッコイイカットを何度か見せてくれたことは好材料だったけど、会話や説明が多く、なかなかハマることができなかった。

相棒が朝飯食ってるところでかつての仲間が金貸してくれってせがんでくるシーンで、結果怒り来るってボコボコにするシーンがあるんだけど、何故かあそこでデュランデュランのオーディナリーワールドが流れて、そこの解釈をコメディととるのか、実は深い結びつきがあるのか、よく理解できなかったです。

 

でもまぁダニクレに、トムハ、シエナミラー、ベンウィショーに、ちゃっかりサリーホーキンスまで出てるもんだから地味に豪華。ちょっと前のイギリス映画ってこういうのあるよね。アメリカもあるか。

 

 

 

 回路

 

 

 

回路 [DVD]

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 インターネットの世界をベースに人と繋がっていくことの意味を問うと共に、徐々に迫り来る恐怖を監督ならではの演出で不快にさせていく。

 

映画先輩と以前サシ飲みした時に、俺らの世代と映画の話をするとき、北野武とジムジャームッシュと黒沢清は絶対挙がるから観ておいたほうがいいよ、と言われたのを思い出し、とりあえず一番観ていない黒澤清作品をアマゾンプライムからチョイス。

 

正直昔から敬遠していた監督だったわけで、これまで監督作品は「リアル」と「散歩する侵略者」しか観てないど素人。

で、いざ観賞するとかなり難解な事を物語にしてるなぁと。

 

要は孤独に耐えられるのか、って事をホラーテイストで描いてるんだろうなぁとざっくり。

これを今じゃ当たり前のインターネットとこちら側にやってきてしまった幽霊を絡めて描いてて、なかなか面白い試み。

 

そして役者人が懐かしい。加藤晴彦に有坂来瞳って。

有坂来瞳当時むっちゃ嫌いだったけど、あれ、かわいいじゃんw

そして脅威のキャミソール率はなんなんだあの頃確かに流行したけど。監督は鎖骨フェチか?

 

結論で言えばそこまでの面白さは感じられなかったけど、今後も監督の過去作は追いかけて生きたい。

 

 

 

 ラジオの時間

 

ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

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 ラジオドラマの生放送中におきる裏側でのドタバタ劇を軸に、役者のわがままや上司からの命令などといったあらゆる注文をどう調整し納得のいくものにするか、という仕事での辛さ現実的な妥協を描くと共に、それでも本当にいいものを作りたいという情熱をはらんだ三谷幸喜監督の力作。

 

現在絶賛公開中の「カメラを止めるな!」。みんながこぞっていうのが、この映画を見本にしてさらに磨きをかけたみたいこと。

僕としては観ていないからどういうことなのかさっぱりわからず、早速鑑賞してみた。

 

「有頂天ホテル」より前の作品を観たことのない自分としては、こんなこじんまりとした話で映画にしてしまう彼の力量をまじまじと感じた1本でした。

冒頭からスムーズに役者を入れ替えて見せるワンカットにぐんぐん惹きこまれるし、三谷作品で欠かせないベタな笑いと、役者全員に見せ場を作る優しさ、そして監督つらいよ!プロデューサーはつらいよ!という悲しさやるせなさ、それでも大人として振舞う妥協的な考えを、最後にドカンと消化させるクライマックス。

そう!これじゃあせっかく作った作品が全く別のものになり、書いた人が浮かばれない!

強行突破のゲリラ的作戦で逆転劇を描くことで生まれる爽快感は素晴らしかったですね。

 

とまぁここまで褒めておきながら、正直同じ設定である「カメラを止めるな!」のほうが数倍面白いので、先に観ておきたかったなぁw

 

 

 

八つ墓村

 

 山奥にある村で屋敷を構える家の跡継ぎである事を知った男を主人公に、その村で起きた数々の殺人事件を、村から代々伝わる祟りと絡めて描かれるオカルトホラーなミステリー。

 

脚本家の橋本忍さんが亡くなった事を受けて、何かしら観ようと探していたところ、これか砂の器で悩み選択。他にも色々あるんだけど、師匠がこの脚本はすごいというツイートを哀悼の意をこめて紹介しており、それに影響を受けて観賞。

 

横溝正史原作なので絶対に金田一が出てこないといけないんだけど、なかなか出てこない。

てか最初に空港で整備の仕事している男が金田一?それはありえないよなぁと序盤から「?」がとまらない。あきらかにショーケンが主人公という視点で描いてて、美しい女性が物語のナビゲート役として色々説明するという設定。

どこか腑に落ちないなぁとしかめっ面で観ていたらようやく金田一登場。しかも渥美清!

彼に金田一のイメージなんか全く無く、このまま事件を推理したら実はマドンナが犯人で、金田一が「おめぇさん、なんでこんなことしたんだい?」と下町風情な口調で喋りだして急に人情とかハートフルな話になるんじゃなかろうか、そんな予感が。

 

無論この考えはすぐに消え、かつてこの村で起きた落武者惨殺事件での生々しい回想シーン、その祟りがショーケンの父とされる人物に乗り移り、大量殺人をしてしまうこれまたとんでもなく恐ろしくもあり、サクラの並木道を走る姿が美しくもあり、その光景が逆に滑稽でもありと、金田一云々の前に押し寄せる村の昔話に何度目を背けたくなったことか。

 

本当にこの殺人事件は祟りの仕業なんじゃないのか、元凶は元々部外者であったショーケンなんじゃないか、僕も村の人たち同様疑いをかけてしまうほど、この村の祟りはマジなんだ!村人たちをこんな風にさせたのも祟りだ!と感じるほどミステリーではなくホラーとしてみていた気がします。

 

金田一視点で描かない金田一シリーズってのと、ミステリーではなくホラーテイストで描くコワさ、そして家の血を引いた人たちの数奇な運命を緻密に紐解くことで、これは本当に祟りを利用した殺人事件だったのか?というぞくっとする部分もあり、なかなか楽しめた作品でした。

 

ただ金田一の推理で、物的証拠は?と問い詰めた村人に対し、金田一は、そういう問題じゃないと思うんですよこの事件は・・・と大事な部分をスルーしてお家騒動ベースで事件の全容を語るのはいかがなものか、とは思った。

 

 

 

荒野のガンマン

 

荒野のガンマン HDリマスター版[Blu-ray]

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 かつて南北戦争で傷を負わされた主人公の復讐を物語の隅におきながら、自身が誤って殺してしまった子供の母親と、その子供を父の隣に埋没するための長いたびの道のりを描いた西部劇。

 

巨匠サム・ペキンパー監督のデビュー作てことでBSで放送していたのを録画しての観賞。

「わらの犬」や「ワイルドバンチ」といったド派手なバイオレンス描写をイメージ付けていた身としては、ややおとなしすぎる作品だなと。まぁデビュー作だからしょうがないか。

 

ようやく見つけた敵を自分の近くから逃がさないよう、うまく連れ出したのはいいが、後で強盗しようと計画していた銀行で先に別の人間にやられてしまう。

そのとき犯人を撃ったのはいいが、過去の古傷によって腕が上がらず近くにいた少年を誤って撃ってしまう。

未亡人でシングルマザーの女性はその少年を彼の父親の墓の隣に埋めるというものの、道中インディアンがいっぱいいるからせめてもの償いでオレが護衛として同行する!と主人公。

被害者と誤って加害者になってしまった男女が、どう絆を深めていくかという物語。

主人公がこれまで生きてこれたのは復讐するためで、それをようやく実行に移すことで報われることに対し、許しを与えることであなたはこれからも生きることができると説く女性とのぶつかりあいと心境の変化を描いた、西部劇なのにめっちゃ人間ドラマでラブストーリーじゃん!となかなか変な作品ではありましたが、これがペキンパーなんだなと心に刻んだ1本でした。

 

 

 

アパートの鍵貸します

 

アパートの鍵貸します [Blu-ray]

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 自分のアパートを上司達の不倫相手との情事の場として提供することで、その見返りに昇進していくが、自分の好きな相手が自分の部屋を化していた上司の相手だと知り困惑していく様を、ジャックレモンとシャーリーマクレーンによる愛嬌とユーモア細かい所作などで明るく華やかに描いた都会派ロマンスコメディの決定版。

 

先日映画先輩の家で宅のみしたときに、ラックにあった気になる作品を片っ端から借りてきた中の1本。

なぜこれを選んだかというと、もちろん観ていないからというのもあるけど、物語る亀さんと飲んだときに、ずっと観たいと思っていたと仰っていたのを思い出し、次回会うときにこの映画の話がしたいと思って観賞しました。

 

主人公の男は都会でそれなりにいい会社に勤め、しかも上司達に部屋を化すことで可愛がられている人気者、と一見充実してそうに見えて、それはそれで大変なんだなというのをコミカルに描いてくれているので、序盤から非常に入りやすいし、まだこの時代はバリバリの男性優位社会なんだなというのも感じられる部分ではありました。

そんな主人公には気になる女性がいて、色々アプローチし何とか映画デートまでこぎつけたけど、タイミングが悪かった・・・。

 

とまぁ主人公の悲哀さを醸し出しつつも、それをユーモアと愛嬌で乗り切り、偶然自分の部屋で寝ていた彼女を献身的にサポートし、常に彼女のために自分が犠牲になるというこれぞ真の男だ!といえるかっこよさを感じました。

だからあの権力に物言わせてとっかえ引返しながら浮気を楽しんでいるクソ上司を何とかぎゃふんといわせてくれ!!!とひたすら願いながら、二人の限られた甘いひと時に、ニヤニヤしながら観賞してました。

 

これだけ古い作品にもかかわらず、キチンと笑いと悲しさの配分をうまく調合し、いい塩梅で楽しませてくれるラブコメってすげえなぁと関心。

このての話ってこれが全部ベースになってるんだろうなぁ。

面白かった!!!

 

 

 

殺し屋1

 

殺し屋1 特別プレミアム版<初回限定パッケージ> [DVD]

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 気弱で泣き虫だが、あることで殺人マシーンと変貌する男と、やることなすこと残忍極まりないヤクザの若頭の抗争を、臓物血まみれ当たり前、且つエログロまで飛び出るバイオレンスな暴力描写で描く。

 

う~んやはり三池監督はオレにはあわないのか。話としてはなんだかとっちらかってる印象。色々キャラを省いてシンプルな構造して、その分画にインパクトを持たせればよくなったのかなぁと。

描写はすごい。さすがR-18だけあって目を瞑りたくなるようなシーンばかり。

そして1がなかなかの異常性欲者といいますか、しかもそれが洗脳って。ややこし。

ヤクザの連中も一癖ある奴らばかりでキャラとしては面白いんだけどそれ以上の良さは見られないかなぁ。

SABU監督や塚本監督が役者で出てるのは新鮮。

 

基本的には家で観ようが映画館で観ようが途中で集中力が切れた時点でその映画は僕に向いてない作品だと思っていて、今回は早々と集中力が切れてしまったので、内容は実はそこまで頭に入ってない。ただ一つ一つのシーンは強烈だったというのは僕の脳内にはっきり残っているので、そこが評価したいが、その程度といったところ。

 

 

 

ギャンブラー

 

ギャンブラー [DVD]

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 開拓時代のアメリカを舞台に、とある酒場に流れ着いたギャンブラーが、賭博場に売春宿と経営者としての腕を奮わせ人生一大の大博打に挑む一方で、実はものすごく弱い部分を盛った小心者であるという、一見街のヒーローでありながらもプライドが邪魔をして人生を勝つことができなかった情けない男の姿を描いた作品。

 

映画先輩がロバートアルトマン好きの僕のために貸してくれた作品。

ギャンブラーということで、賭けに勝ちまくって街を荒らしまわすような男を期待したけど、しまったそれじゃあアルトマンじゃねえじゃん!と途中で気づき我に帰ったのであります。

正直頭から教会を作るまでのシーンは、暗めの画質と本質が見えてこない話の内容に、これはダメか?と思いましたが、中盤から街が売春宿で活性化していくことで、この主人公がまるで商人の才ががないということ、そして愛する女の前で自分の気持ちを打ち明けることができず経営者としてのプライドが邪魔をして、窮地に追い込まれていく不様な姿に、少しずつほれ込んでいくのであります。

 

西部劇的な部分を見せておきながらそこで男の強さで無く弱さを見せるあたりはアルトマン流ニューシネマとでも言いましょうか。それが終盤の雪山でのまぁかっこよくない撃ちあい。

しかしそこには言葉では言い表せないほどの独特の静けさとでも言いますか、ほとばしる緊張感とでも言いましょうか、そんな状況から湧き上がる興奮とでも言いましょうか、とにかくしびれるのであります。言葉で言い表してるぅ~w

 

そして度々流れる劇中歌が刹那と悲哀をもたらし、主人公と重なった僕の胸を撃つのです。

あぁおれ何でこんなアルトマンに嵌るのだろう、と改めて思った作品でした。

 

 

 

だいぶ書いちゃったなww

ではこの辺で。